秋の大三角

2006年2月18日 読書
図書館の新刊コーナーに置いてあって、何気なく手に取った一冊。

読みやすくて一気に読破。
あまりに読みやすいし中学二年生の女の子が主人公だから、一瞬「もしかしてこれ、児童書?」と思ったのだけれど、新潮社の新人賞受賞作だそうだから、大人向けなのか。

主人公・里沙を通して中学生の頃の情景や感情を思い出させてくれる。
親の不仲に思春期特有の繊細な心を痛めたり、友達との微妙な距離に思い悩んだり…ああ、そうだったなぁ…私もそういう時期を乗り越えてきたんだよなぁ…なんて。

といっても、ただの青春小説というわけではなく、SFちっくに物語は進んでいってドキドキさせられ、横浜の実在の店名や駅などがリアルに使われていて面白い。

何よりこの物語の世界観が好きー。私とぴったり波長が合う。この方の小説、もっと読んでみたいなーと心から思いました。

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